ウィッグより自然な生え際の自毛植毛の作り方と注意点

生え際は、顔の近くにあるため、常に人の注目を浴びているところです。

ウィッグを作るのはいいですが、注意力が男性の数十倍ともいわれる女性は、よく見ています。

生え際のウィッグを作るとしたら、自然さが何より重要です。頭頂部に比べて、より目線に入りますからね。作り方に注意しないといけません。自然な産毛など、再現力の高いものにしないと、逆に痛々しいことになってしまいます。みんなが気付いていて、気づいていないのは、自分だけ…。あいたたた。

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自然な形の生え際ウィッグとして自毛植毛という選択はどうなのか?

自然な形の生え際のウィッグをお探しなら、自毛植毛という選択はいかがでしょうか?

その作り方ですが、ほぼ生涯生え続ける遺伝子を持つ部分から(後頭部や側頭部)毛を採取して、脱毛している生え際部分に外科的に植え込む方法です。

自分の毛を使うわけですからいわば、究極の自然な生え際ウィッグになるわけです。

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出典:http://www.yokobikai.or.jp/transplant.html

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生え際の毛の本数の数え方

生え際の薄毛の範囲を、三角形や円形など、単純な図形に置き換えて、およその面積(平方cm)に換算します。それにx35~40をかけたものが必要な株数となります。

縦2cm、横15cmの細い長方形なら、2x15=30

30x40=1200本が必要本数となります。

自毛植毛は髪がヘアサイクルを繰り返して成長し続ける

「自毛植毛? ああ、ただのウィッグの高級版ね。」

「どうせ生え際部分に植えるのだから、そのうち抜けるんでしょ。」

私もそう思っていましたが、違うんです。

伸び続けるんですよ!

自毛植毛って、単に髪の毛を植えるウィッグ高級版ではなくて、植林のようなイメージ。苗木が根付いて木になるんです。永続的なヘアサイクルを繰り返すことができるのは魅力的だな、と思います。

将来抜けない範囲からとってきた髪の毛は、「抜けない」という性質を持っています。それが定着して、成長し続けるのですよ。

髪には「抜けろ!」というホルモンに対して敏感なものと、その命令にあまり反応しないものがあるんです。「抜けろ!」という命令に従わないヘアは、抜けるエリアの生え際に移植しても、生え続けるんです。不思議ですね。

生え際に植えた自毛は、どのような成長サイクルをたどるのか?

生え際に植えた「抜けない」毛は、どのような成長サイクルをたどるのでしょうか?

1~2か月後 やばい! ぬけちゃったよ!!

植毛後、1~2か月たつと、植毛した毛が一度抜け落ちてしまいます。

「やばい!だめじゃん!!」

きっと心臓が止まるような思いをすることでしょう。

しかし、これは、正常なプロセス。植毛後1~2か月たつと、植えられた毛が「休止期」に入るのです。正常なプロセスですので、安心してください。もちろん、休止期がもっと先で、抜けない髪の毛もあります。

2~3か月後、生えてきた!

植毛した毛が再び成長サイクルに入り、毛が生え始めます。

自然な産毛からの髪の毛の成長の始まりです。

待ちに待った感動の瞬間です。

半年後、安定した発毛を実感

約半年で、安定した発毛を実感できるようになります。ここからだんだんと、周りの毛のように成長していき、生え際がだんだん目立たなくなっていきます。

ウィッグのようにすぐに生え際を隠せはしませんが、誰が見ても自然な生え際を得るための貴重な半年間なのではないでしょうか。

生え際への自毛植毛の注意点と欠点

ウィッグよりも自然で、自分の毛で生え際への発毛が促せる自毛植毛。

こんな注意点と欠点があります。

コストが高い

まずは気になるコストです。これはウィッグに比べてやはり桁が1つ違ってきます。

生え際の後退が目立ったきた、2cmほどの後退で、必要本数は1500から2000本となります。

料金は施術をする医院によっても違いますが、概ね、80~100万円のコストがかかります。

後頭部からのドナーとなる髪の毛の採取、縫合、取った髪の株分け、植毛、のプロセスを考えると仕方ないのかもしれません。

安物のウィッグを下手につけて、ばれる危険にドキドキしているのか、自然な生え際を取り戻すのかを考えると、選択肢に入れてもいいのではと思いますが、まあ、考え方は人それぞれですね。

100万円というと高い感じですが、乗用車一台買うよりかは安いです。う~ん。

下手なところでやると傷跡が大変なことに

麻酔をかけて手術をするわけですから、下手なところでやると大変なことになります。

後頭部の縫合後

後頭部から毛を採取して、そのあとを縫合するのですが、下手なところだと縫合後が目立ちます。

将来短髪やスキンヘッドにしたときに、横一線に傷、「え?何これ?」ということも起こりうるかもしれません。

ピットスカー(pit scar)ができる可能性

もう一つ、病院を選ばないといけないのは、ピットスカーができてしまう可能性があるからです。

ピットスカーとは、頭皮にできるアイスピックで刺したようなへこんだ傷。

人工毛を使った場合は、残念ながらほぼ100%できてしまうものです。人工のものを植え込むと、拒絶反応がおきて根本の皮膚がへこみ、そこにかさぶた状のアカがたまってしまいます。植毛をするなら、人工毛ではなく、自分の毛を植毛した方がいい所以です。

人工植毛をした頭皮は、ピットスカーが無数にできて、頭皮全体がガチガチになってしまっています。これでは、自然の発毛からは遠ざかるばかりです(涙)。

自毛の植毛でも、下手なところでやると、このピットスカーができてしまう可能性があります。

生え際はとても目立つところですから、株を植え込むのは技術と経験が必要です。株を深く入れすぎてしまったりすると、このピットスカーが作られてしまう場合があります。

また、生え際を極端に下げてしまって額の皮膚にまで植毛をしてしまうと、ピットスカーが作られやすくなります。同じ皮膚のように見えて、頭皮と顔の皮膚って、違うんですね。

このように、生え際の自毛植毛はウィッグに比べて自然ですが、技術と経験のあるところでやらないと、逆に皮膚を傷めてしまう危険もありそうです。

カウンセリングは、必ず複数のAGA専門外来へ

植毛をするには、必ず複数のカウンセリングを受けましょう。

こんな所は、要注意です。

  • カウンセラーと治療担当医師が別
  • 最初から払える予算について聞いてくる
  • 治療法やリスクに関する説明が不十分
  • 執拗に手術の予約を勧めてくる

体に関することですから、複数のカウンセリングを受けて、本当に納得できるところで施術を受けてくださいね。

 

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